ドクター・スタッフブログ

歯1本の価値はいくら?

2023年5月10日


みなさん、こんにちは。

新札幌いった歯科です。

 

ゴールデンウィークが終了し、学校やお仕事など通常の生活に戻られているかと思います。

4月の入学や進学、入社や人事異動など環境に変化があった方の緊張感が少しずつとけ、

ゴールデンウィークを機に『五月病』の症状が現れる方がいらっしゃいます。

なんとなく体調が悪い、やる気が出ないなど心身に不調が現れているなと感じた場合は、

うまく気分転換をして、ストレスを解消していきましょう。

ゆっくりお風呂に入ったり、美味しいものを食べたり、思いっきり笑ったり、好きなことに没頭したり、

自分自身のストレス解消方法は何か、日ごろから考えておくのも大切です。

 

さて、今回は『歯の価値』について考えてみたいと思います。

みなさんは、歯1本がいくらくらいの価値があると思いますか?

10万円?20万円??

人によって歯の価値の捉え方は、様々だと思います。

 

 

実は以前の裁判で

「歯1本の価値は100万円」

というの判決が出ています。

 

これを「高い!」と感じる方もいるかもしれません。

しかし、本当に高いのでしょうか。

 

歯を失った場合、噛めなくなる、見た目が悪くなる、など生活に様々な弊害が生じます。

それらを改善するため、入れ歯ブリッジインプラントといった治療を受けなければなりません。

入れ歯やブリッジだと残っている他の歯に対して負担がかかって、寿命を短くしてしまうことになります。

また噛むことができる力は、入れ歯だと元の歯の10~30%、ブリッジだと60%しかありません。

それに、手入れにも手間がかかってしまうことになります。

 

インプラントの場合、他の歯に負担がかかりにくいですが、

保険が効かず治療費が高額になってしまいます(40~80万円程度)。

手術を伴いますので身体への負担もかかりますし、治療期間が長くなるために時間の面でも負担を伴います。

しかも、それだけの高い金額や時間をかけたとしても、噛むことができる力は元の80~90%程度です。

 

現代の医療ではいくらお金をかけても、

元の健康な歯と同じように戻すことができる治療法というものはないということです。

そう考えると、100万円は安すぎるのかもしれません。

 

歯を失う二大原因は『むし歯』『歯周病』です。

特に歯周病は痛みがなく進行するので、症状が出たときにはかなり進行してしまっていて、

歯を抜かざるを得ないことになってしまいます。

 

「失って初めてその価値に気づく」ということも多くありますが、

失った歯は元に戻すことができないという認識を皆様に持っていただき、

日頃からお口の健康に気を付けていただければと思います。

 

定期的に歯科に通うことで、むし歯や歯周病の早期発見につながります。

ぜひ受診をしてくださいね。