知っていますか?歯周ポケット

みなさん、こんにちは。

新札幌いった歯科です。

 

2023年は皆様にとって、どのような1年だったでしょうか。

楽しい1年や、やり切ったと感じている方、充実した1年を過ごしたと思われていたら嬉しいです。

2024年も皆さまにとって素晴らしい1年になりますように、お祈り申し上げます。

 

当院は12月30日~1月3日まで、年末年始のお休みをいただきます。

1月4日より通常通り診療しますので、2024年もよろしくお願いいたします。

 

さて、皆さんは『歯周ポケット』という言葉をご存じでしょうか。

聞いたことがある方も多くいらっしゃるかと思います。

毎日歯みがきでどんなに丁寧に磨いても、汚れが落ちにくい場所があります。

それが歯と歯茎の間にある『歯周ポケット』と呼ばれる溝です。

 

歯周ポケットがあるというのは、よいことではありません。

歯周ポケットがあるということは、「歯を失ってしまう前兆」なのです。

 

歯と歯茎の間は、一見すると隙間がなくピッタリとくっついているように見えます。

ところがこの境目には隙間があります。

通常、溝の深さは1mm程度しかありませんが、ここにプラーク(歯垢)がたまると、

歯周病菌が歯茎に炎症を引き起こし、溝が深くなります。

この深くなった溝こそが、歯周ポケットの正体です。

 

 

なんと歯周病が悪化すると、歯周ポケットの深さは1cmを超えることがあります。

 

歯周病菌は、ただ歯周ポケットを深くするだけではありません。

同時にここに『歯石』を作り出し、そこを隠れ家にしてどんどん繁殖していきます。

歯の表面はもちろん、歯周ポケットの中にも歯石を作り出します。

 

ポケットの奥には歯ブラシが届かないため、細菌のすみかになり、恐ろしい数の細菌が繁殖します。

そして歯周病菌が出す毒素により、歯を支える骨が溶け始め、やがて歯が抜けてしまいます。

歯周ポケットが深くなるほど、歯周病菌によって歯を支える骨が溶かされるリスクが高くなります。

 

しかし歯ぐきの中に生息している歯周病菌は、普通に歯みがきをしてもなかなか取り除くことができません。

そこで必ず必要になるのが歯科でのチェックと歯周病治療です。

 

歯周病治療では歯の表面だけではなく、専用の器具を使用して

ポケットの深い部分の歯石までしっかりと取り除きます。

 

 

歯周病の最も恐ろしいのは、自覚症状がないまま歯周ポケットがどんどん深くなることです。

気付いた時にはポケットが深くなり、すでに歯を支える骨も溶けていて

歯がグラグラで抜ける寸前!なんてこともあります。

 

・歯ぐきが腫れている

・歯ぐきから出血している

・お口の中がネバネバする

・最近歯が伸びてきた 

 

などの症状がある方は、歯科医院を受診しましょう。

歯周ポケットが深くなる前にしっかり治療をし、1本でも多くご自身の歯を守りましょう。

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