災害時の備えは万全ですか?

みなさん、こんにちは。

新札幌いった歯科です。

 

新年明けてすぐに、能登地方が大きな地震に見舞われました。

被害に遭われた地域の皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

皆さまの安全と被災地の一日も早い復興、そして、

一日も早く平穏な日常が戻りますようお祈り申し上げます。

 

北海道でも2018年に大きな地震が発生し、長時間の停電を経験しました。  

皆さんは非常時の備えは万全ですか?

水や非常食、防災グッズなど備えを見直されている方も多いでしょう。

 

 

今回は歯科の観点から、災害への備えについてお話します。

災害時には、停電や断水などでお口のケアが後回しになってしまう事が多いと思います。

しかし非常時にこそお口のケアが大切です。

 

もしお口の清潔を保つ事が出来ず細菌が増えると、

様々な感染症や誤嚥性肺炎などの命に係わる大きなトラブルを招く原因につながってしまいます。

  

最低限、以下のものを防災グッズに入れておくことをお勧めします。

・歯ブラシ

・洗口液や液体ハミガキ

・ウェットティッシュ

・ティッシュペーパー

他にも、歯間ブラシやフロス、キシリトールガムも準備しておくとなおよいです。

 

また入れ歯を使用されている方は、入れ歯をお口の中に入れっぱなしにしてしまうと

雑菌が非常に増えてしまうので、入れ歯ケース洗浄剤も忘れない様に注意してください。

 

 

では、実際災害時にどの様にお口のケアをしたらいいかご紹介します。

 

まず歯ブラシがない場合は、うがいをするだけでも洗浄・殺菌効果があります。

お水がない場合はお茶でもいいので、一気に口に含めずに

2~3回に分けてしっかりブクブクうがいをしましょう。

 

歯ブラシはあるけど水がないという場合は、30ml程の水をコップなどに入れ

その水で歯ブラシを濡らしてから歯みがきをします。

歯ブラシが汚れてきたら、ウェットティッシュなどで汚れをふき取ってまた歯みがきをしてください。

これを繰り返したら最後に2~3回ブクブクうがいをします。

 

水も歯ブラシもない…という場合は、ウェットティッシュなどで歯の汚れをふき取ります。

普通にみがくよりも効果は少ないですが、何もしないよりはお口の健康を保つことができます!

 

また水不足になると唾液の分泌も減ってしまいますが、

唾液にはお口の中の汚れを洗い流す役割があるので、

顎の下や耳の付け根をマッサージをしたりガムなどを噛んで、

唾液の分泌を促してみてください。

食事をよく噛むだけでも唾液の分泌は増えますよ。

 

万が一の時の口腔ケアを知っているか知っていないかで大きく変わりますので、

特に周りにいらっしゃる高齢の方に教えてあげてくださいね。

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